Googleは2025年3月13日、新たなGeminiのアップデートを発表し、AIアシスタントとしての機能を大幅に強化しました。今回のアップデートでは、以下のような新機能が追加されています。
Gemini 2.0 Flashが画像生成・編集に対応しました。
YouTubeの動画をURLから直接解析できるようになりました。
Gemini Advancedユーザー向けに100万トークンのコンテキストウィンドウが提供されました。
Deep Research機能がすべてのユーザーに展開されました。
Googleアプリとの連携によるパーソナライズ機能が導入されました。
これらの機能により、Geminiは従来のチャットベースの対話を超え、画像や動画、膨大なデータ処理まで可能な、より高度なAIアシスタントへと進化しました。各新機能について詳しく説明します。
試し方
Geminiの新機能を試すには、以下の手順を行います。
必ずモデルを「Gemini 2.0 Flash Experimental」に選択することを忘れないでください。
Google AI Studio にログインします。
モデルを「Gemini 2.0 Flash Experimental」 に設定します。
チャット画面で新機能を試してみます。

Gemini 2.0 Flashが画像生成・編集に対応
新たに「Gemini 2.0 Flash」は画像生成機能を搭載しました。従来のテキスト対話型のAIから一歩進み、チャットを通じて画像の生成や編集が可能になりました。
実際にこの機能を試してみます。
例えば、「背景を水族館にして」と指示すると、AIがそのイメージを生成します。また、「この画像の背景をもっと明るくして」と伝えると、AIが画像を調整することができました。

ただし、実際に使ってみたところ、Geminiの画像編集機能は修正したい箇所をプロンプトでピンポイントに指示する必要があるため、操作の難易度が高いと感じました。指示した箇所とは違う部分が修正されてしまうこともあり、細かい調整を行うにはコツが必要です。
この点に関しては、ChatGPTの画像編集機能の方が、修正したい箇所をマウスドラッグで直接指定できるため、使いやすさでは優れていると感じました。ChatGPTの画像編集機能について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
【合わせて読みたい記事】
ChatGPTの画像編集機能 – 修正箇所をピンポイントで指定可能
YouTubeの動画をURLから直接解析可能に
Geminiは、YouTubeの動画をURLで指定するだけで、その内容を解析できる機能を新たに搭載しました。これにより、以下のような使い方が可能になります。
動画の要約ができるようになりました。
タイムスタンプを指定した部分を解析できるようになりました。
動画の詳細な分析が可能になりました。
例えば、「このYouTube動画を要約して」と指示すると、Geminiが要点を抽出し、短時間で内容を把握できます。また、「10分30秒から15分までの内容を教えて」といったタイムスタンプを指定した分析も可能です。
この機能により、長時間の動画を視聴せずに必要な情報を素早く取得でき、学習やリサーチ、業務の効率化に貢献します。

また、X(旧Twitter)では「文字起こしして」と指示するだけで動画の全内容が文字起こしされるという報告がありました。しかし、実際に試してみたところ、最初の5分ほどは文字起こしされましたが、それ以降はトークンの制限により途中で途切れてしまいました。
Gemini Advancedユーザー向けの100万トークンのコンテキストウィンドウ
Gemini Advancedユーザーは、新たに「Gemini 2.0 Flash Thinking Experimental」モデルを利用することで、100万トークンのコンテキストウィンドウにアクセスできるようになりました。
これにより、膨大な情報を一度に処理し、複雑な問題をより深く分析・探索できるようになります。例えば、長文の研究論文や膨大なデータセットを処理したり、大量のビジネスレポートを要約して要点を整理したりすることが可能になります。
特に、研究者やエンジニア、データアナリストにとっては、より高度な情報処理を行える強力なツールとなるでしょう。
Deep Research機能の全ユーザー展開
これまで一部のユーザーのみが利用できた「Deep Research」機能が、すべてのユーザーに解放されました。この機能を使うことで、ウェブ上の情報を短時間で検索・統合し、詳細なレポートを生成することが可能になります。
例えば、「このトピックに関する最新の研究論文を要約して」「競合他社の新製品に関する情報を集めて」「環境問題に関する最近の議論のポイントをまとめて」といった指示を出すと、Geminiがウェブ上から情報を集め、整理したレポートを作成します。
この機能により、リサーチの時間を大幅に短縮でき、特にマーケティング、学術研究、戦略立案において大きなメリットがあります。
Googleアプリとの連携によるパーソナライズ機能
Geminiは、Googleのアプリやサービスと連携し、個々のユーザーに合わせた回答を提供する「パーソナライズ機能」を導入しました。
例えば、検索履歴をもとに「おすすめのカフェを教えて」と聞くと、過去の検索履歴を反映した最適な提案がされます。また、「旅行の計画を立てて」と頼むと、以前調べた目的地の情報をもとにした提案がされます。
この機能は、モデルのドロップダウンメニューから「Personalization(experimental)」を選択することで有効化できます。
まとめ
Geminiの最新アップデートにより、AIアシスタントの活用がますます便利になっています。業務の効率化を図る上で、AIの活用は欠かせない要素となりました。しかし、社内の問い合わせ対応に関しては、まだ人手に頼ることが多く、業務の負担が大きいと感じていませんか?
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