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効果的なゴールシークプロンプト:ChatGPTを最大限に活用するし効果的な回答を得る質問生成(作成)方法

ChatGPTをはじめとする生成AI技術の進化により、ビジネスや日常生活でAIツールを活用する機会が急速に増えています。

しかし、AIから本当に有用な回答を引き出すには、適切なプロンプト(指示)の設定が不可欠です。本記事では、ゴールシークプロンプトの概念と、それを活用してChatGPTの能力を最大限に引き出す方法について解説します。

効果的なゴールシークプロンプト

ゴールシークプロンプトとは

ゴールシークプロンプトは、ChatGPTに指示を出すプロンプトの一種です。ユーザー側が達成したいゴールがあり、そのゴールを達成するためにChatGPTが自らプロンプトを作成してくれるのが「ゴールシークプロンプト」です。具体性を持った質問であればあるほど、ChatGPTから具体的な答えが返ってくる可能性が高まります。


  ゴールシークプロンプトの基本的な流れ

  1. 明確なゴールの設定 まず、達成したい具体的な目標を設定します。例えば、「リスティング広告の効果的な戦略を立てる」といったゴールを定めます。

  2. ChatGPTとの対話 設定したゴールに基づいて、ChatGPTに最初の質問をします。ChatGPTからの回答を受け、さらに詳細な質問や指示を重ねていきます。

  3. 段階的な具体化 対話を重ねるごとに、より具体的で実用的な情報や提案を引き出していきます。最初は抽象的な回答でも、質問を重ねることで徐々に具体的になっていきます。

  4. ゴールの達成 十分な情報や具体的な戦略が得られたと判断したら、プロセスを終了します。


  効果的なゴールシークプロンプトの作成ポイント

  1. 具体性を持たせる 「広告戦略を立てたい」ではなく、「20代女性向けの化粧品のリスティング広告戦略を立てたい」のように、具体的な情報を含めます。

  2. コンテキストを提供する 関連する背景情報や制約条件を伝えることで、より適切な回答を引き出せます。

  3. 段階的に質問する 一度に全ての情報を求めるのではなく、段階的に質問を重ねることで、より深い洞察を得られます。

  4. フィードバックを活用する ChatGPTの回答に基づいて、さらに詳細な質問や修正指示を出すことで、より精度の高い結果を得られます。


  ChatGPT向けゴールシークプロンプトの具体例

以下に、リスティング広告戦略の立案にゴールシークプロンプトを適用する具体例を示します。

初期プロンプト例:

あなたは優秀なプロンプトエンジニアです。 
私のニーズに合わせて、最高のChatGPTへのプロンプトを一緒に考えてください。 
以下のプロセスに従ってください。 
1. まず最初に、何についてのプロンプトであるかを私に確認してください。 私が質問の答えを提供するので、次のステップを経て、継続的な反復を通じて改善してください。
2. 私の入力に対して、3つのセクションを生成してください。
① 改訂されたプロンプト(書き直したプロンプトを提示。明確、簡潔で、簡単にあなたが理解できるものにしてください)
② 提案(プロンプトを改善するために、プロンプトに含めるべき詳細を提案してください)
③ 質問(プロンプトを改善するために追加で必要な情報を私に質問してください)
3. このプロセスは、私があなたに追加情報を提供し、あなたが改訂されたプロンプトセクションのプロンプトを更新します。 私が「完了」というまで継続してください。

このプロンプトを使用することで、ChatGPTは以下のような質問を段階的に行い、戦略立案をサポートします:

  1. 広告の目的(認知向上、サイト誘導、コンバージョン獲得など)

  2. ターゲット顧客層

  3. 予算規模

  4. 競合状況

  5. 商品やサービスの強み

  6. KPIの設定

これらの質問に答えていくことで、3C分析(顧客、競合、自社)を踏まえた戦略立案が可能になります。


  ゴールシークプロンプト(質問作成)のメリット

  1. プロンプトを都度新規に考える必要がなくなる ChatGPTから出力される質問に回答していけば、効率的にゴール(質問作成)に向かうことができます。

  2. 汎用性が高く応用がききやすい 他のゴールに向かう際に手順やパターンを横展開することも可能です。

  3. 問題解決能力の向上 AIとの対話を通じて、問題の本質を理解し、効果的な解決策を見出す能力が磨かれます。

  4. 創造的なアイデア生成 AIの膨大な知識ベースを活用することで、人間だけでは思いつかないアイデアや視点を得られる可能性があります。

  5. 時間の節約 複雑な問題に対しても、効率的に情報を整理し、解決策を見出すことができます。


  ゴールシークプロンプト使用時の注意点

  1. 質問への回答を何度も重ねる必要がある ゴールシークプロンプトはChatGPTからの質問に何度も回答する必要があるため、直ぐに求めているゴールにたどり着くのは難しいです。根気よくやり取りを繰り返す必要があります。

  2. 最初はプロンプトの例を参考にする必要がある 初心者がいきなりゴールシークプロンプトを活用するのは少し難しいかもしれません。まずは例文を活用しながら、ゴールシークプロンプトを使ってみましょう。慣れてくれば自分でプロンプトをカスタマイズすることも可能です。

  3. AIの回答は常に検証が必要 AIの回答は常に人間によるチェックと検証が必要です。特に、最新の情報や専門的な内容については別途確認が必要です。


  ゴールシークプロンプトの応用例

ゴールシークプロンプトは、様々な分野で活用できます。以下にいくつかの応用例を紹介します:

  1. ビジネス戦略の立案 新規事業の立ち上げや市場参入戦略の策定など、複雑な意思決定が必要な場面で活用できます。

  2. 製品開発 新製品のアイデア出しから具体的な設計まで、段階的に詳細化していくプロセスに適しています。

  3. マーケティングプラン ターゲット市場の分析からプロモーション戦略の立案まで、包括的なマーケティングプランの作成に役立ちます。

  4. 問題解決 複雑な問題の原因分析から解決策の提案まで、体系的なアプローチを取ることができます。

  5. 学習計画の立案 個人の学習目標に基づいて、具体的な学習計画を段階的に作成することができます。


  まとめ

ゴールシークプロンプトは、ChatGPTなどのAIツールの能力を最大限に引き出すための効果的な手法です。

明確なゴール設定、段階的な質問、そして適切なフィードバックを通じて、AIとの対話を最適化し、ビジネスや日常生活での問題解決に活用することができます。

この手法を習得し実践することで、AIを単なるツールではなく、創造的なパートナーとして活用する道が開かれるでしょう。

ただし、AIはあくまでもツールであり、最終的な判断や戦略の実行は人間が行う必要があります。

AIの提案を批判的に評価し、自社の状況や市場環境に適合させることが成功への鍵となります。ゴールシークプロンプトを活用することで、より効率的かつ効果的にAIの力を引き出し、革新的なアイデアや解決策を生み出すことができます。

この手法を日々の業務や個人的な課題解決に取り入れることで、AIとの協働がもたらす可能性を最大限に引き出しましょう。

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