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中国発のAI「DeepSeek」の利用は危険!絶対に避けるべき理由を解説

中国発のAI「DeepSeek」は絶対に使うな!

1.DeepSeekとは?

DeepSeekは中国発の大規模言語モデル(LLM)であり、自然言語処理(NLP)を活用した生成AIサービスを提供しています。Webブラウザ、API、ローカル環境で利用可能で、多くのユーザーが活用していますが、その安全性やデータの取り扱いについて懸念が指摘されています。


2.DeepSeekの利用は絶対に行うな!

そもそも、中国ではGPUの輸入規制がかかっています。

これは、AI技術の軍事利用や監視目的での使用を防ぐためです。その結果、高性能なGPUが安定的に供給されず、DeepSeekのサービス自体も非常に不安定になる可能性があります。


仮に、あなたが開発したシステムが突然停止した場合、ユーザーからのクレームが殺到することは避けられません。システムの安定性を最優先に考えるなら、DeepSeekの利用は控えるべきでしょう。


3. DeepSeekの利用は避けるべき理由

DeepSeekは中国発の大規模言語モデル(LLM)であり、近年急速に技術を進化させています。しかし、個人利用でも注意が必要であり、商用利用は絶対に避けるべきです。


  • 中国の法律が適用されるため、トラブルが発生した場合、中国の裁判所で審理される可能性がある。

  • 入力データが学習に利用され、削除しても完全に消えない

  • アカウントを削除しても一部のデータは保持される

  • 中国政府の要請があれば、データが提供される可能性がある

特に、機密情報や個人情報を扱う場合は、DeepSeekを利用しないことを強く推奨します。


3. 利用形態ごとのリスクと安全性

DeepSeekは WEB(①)・API(②)・ローカル(③) の3つの方法で利用できます。それぞれのリスクを詳しく見ていきましょう。

Web(ブラウザ版)

リスク

  • 入力データがサーバーに送信され、AIの学習に利用される可能性がある。

  • 入力データが中国のサーバーに保存され、アカウント削除後も保持される

  • 中国法が適用されるため、政府の要請によりデータが提供されるリスクがある

  • トラブルが発生した場合、中国の裁判所で審理される可能性がある

安全対策

  • 利用しないのが最善。

  • どうしても使用する場合は、機密情報を入力しない。


API(プログラム経由での利用)

リスク

  • Web版と同様に、入力データが学習に利用される可能性がある。

  • アカウント削除後も入力データが一部保持される可能性がある。

  • APIを通じて送信されたデータがどの程度保存されるか明確でない

  • トラブル時に中国の裁判所で審理される可能性がある

安全対策

  • 商用利用は絶対に避ける。

  • どうしても使用する場合は、データを匿名化する。


ローカル(PC・サーバー内でのオフライン利用)

安全性

  • オフライン環境で実行できるため、入力データが外部サーバーに送信されることがない。

  • マルウェアが仕込まれていない限り、安全に利用できる。

  • GitHubのダウンロード数やSNSでの反応を見る限り、大きな問題は報告されていない。

注意点

  • GitHub等からダウンロードする際は、公式のリポジトリであることを確認する。

  • 実行環境のセキュリティを保つ(不要なネットワーク接続をしない等)。


4. DeepSeekの利用規約について

さて、DeepSeekの利用規約を見てみると普通のサービスでは書いていないような驚くべき内容が盛り込まれています。

利用する際に特に注意すべき点は以下の3つです。

  1. 入力データの学習(4.3)

    • AIモデルの品質向上のため、Web版やAPIで入力したデータが学習に利用される可能性がある。

    • ChatGPTではOpenAIに学習されないように設定できるが、DeepSeekにはその設定がない。

    • 企業や個人の機密情報を扱う場合は、データを入力しない方が良い。

  2. 入力データの保存(2.5)

    • アカウントを削除しても、一部のデータは保持される

    • 規約によると、アカウントを削除しても一定期間データが残る場合がある。

  3. 中国法の適用(9.1)

    • DeepSeekの利用に関するすべての法的問題は、中国の法律に基づいて解釈・執行される

    • トラブルが発生した場合、中国の裁判所で対応しなければならない可能性がある

    • 中国政府の要請により、データが提供される可能性がある


そのため、Web版・APIを利用する際には、機密情報の入力は避けるべきです。


5.尖閣諸島は日本の領土であるか聞いてみた

DeepSeekのアルゴリズムには中国政府に都合のいい回答を出すバイアスが組み込まれている可能性があります。

例えば、「尖閣諸島は日本の領土ですか?」とChatGPTに質問すると、以下のようなバランスの取れた回答が返ってきます。

尖閣諸島(Senkaku Islands)は、日本政府の立場として日本の領土です。日本は、1895年に閣議決定を経て正式に沖縄県に編入し、以後、一貫して有効に支配を続けています。現在も日本が行政的に管轄し、沖縄県石垣市に属しています。

しかし、中国(中華人民共和国)および台湾(中華民国)も領有権を主張しており、国際的な領土問題として議論されることがあります。中国と台湾の主張は、日本が1895年の日清戦争後に不当に領有したとするもので、歴史的な資料をもとに反論しています。

ただし、日本政府は尖閣諸島に領有権問題は存在しないとの立場をとっており、「歴史的にも国際法上も日本固有の領土であり、中国や台湾の主張には根拠がない」としています。また、実効支配の観点からも、日本は沿岸警備や漁業権の管理を行い、日本の法律が適用されています。

このように、尖閣諸島は日本の領土ですが、中国と台湾の主張もあり、国際的には領有権をめぐる対立が存在しているというのが現状です。

しかし、DeepSeekに同じ質問をすると、「尖閣は歴史的にも国際法上も中国固有の領土です」といった、明らかに偏った回答が返ってきます。


これは、中国政府の検閲や情報統制の影響を受けている可能性があり、DeepSeekの回答が中国の政治的意図に沿った形で操作されていることを示唆しています。

問題なのは、世界の多くの人々が尖閣諸島の歴史的経緯を知らないことです。 

そうした人々がDeepSeekを通じてこの問題に触れた場合、間違った認識を持つ可能性が高まります。


このように、DeepSeekはただのAIツールではなく、中国政府にとって都合の良い情報を広める危険なプロパガンダツールとなるリスクがあるのです。

特に、機密情報や個人情報を扱う場合は、DeepSeekを利用しないことを強く推奨します。

6. 結論:DeepSeekは危険、利用すべきでない

DeepSeekの安全性は利用形態によって異なりますが、Web版・APIの利用は非常に危険です。

  • 個人利用でも注意が必要:機密情報が学習され、中国サーバーに保存される可能性がある。

  • 商用利用は避けるべき:データの流出や、規約変更によるリスクが大きい。

  • トラブル発生時、中国の裁判所で審理される可能性がある

  • ローカル利用は比較的安全だが、事前にソースの信頼性を確認する必要がある。

結論として、DeepSeekの利用は推奨しません。特に商用利用は避けるべきです。

DeepSeekを利用する際は、事前に利用規約をよく確認し、用途に応じた安全な利用方法を選択するようにしましょう。


7.安全で信頼できるAIツールを選ぶべき理由

DeepSeekのリスクを見てきましたが、AIを活用する際には「データの安全性」「情報の信頼性」「法的リスクの回避」が非常に重要です。特に企業がAIを導入する場合、情報漏洩のリスクやサポートの不透明さは致命的な問題になりかねません。


そこで、日本企業向けに開発された、信頼性の高いAIツールを導入することが重要です。例えば、「AIbox」なら、企業のマニュアルやFAQ、過去の問い合わせデータを活用しながら、安全に業務の自動化を進められます。

  • 日本企業が開発・運営し、データが適切に管理される

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もし、安全かつ効率的にAIを活用したいと考えているなら、一度「AIbox」を検討してみてはいかがでしょうか?

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スノーリーズ株式会社​

代表取締役

石黒翔也

​執筆者プロフィール

約7年間にわたりモバイルアプリケーションやWebアプリケーションの開発、AzureやAWSを活用したサーバー構築に従事。

その後、2021年にスノーリーズ株式会社を設立し、AIで問い合わせ業務の効率化を実現する「AIbox」を開発。

AIboxは最新のRAG技術(Retrieval-Augmented Generation)を活用し、問い合わせ業務に課題を抱える企業に採用されています。

現在は、企業の技術顧問としても活動しながら、AIやクラウド技術の普及に取り組んでいます。

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