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Convergence AIの「Proxy」を使ってみた!なんとreCAPTCHAも突破!?AIエージェントが業務効率化を実現

近年、AIエージェントの進化が加速しており、特にユーザーの作業を代行する自律的なAIが注目されています。今回、私はConvergence AIのAIエージェント「Proxy」を実際に試してみたところ、驚くべき結果が得られました。


Convergence AIの「Proxy」とは?

Convergence AIの「Proxy」
Convergence AIの「Proxy」

Convergence AIは、個人向けのAIエージェント「Proxy」を開発する企業で、AIが長期記憶を持ち、ユーザーのワークフローを学習しながらタスクを自動化する仕組みを提供しています。

Proxyは、単なるチャットAIではなく、ユーザーが日々行う業務を学習し、より高度なタスクを実行できるパーソナルAIアシスタントです。具体的には以下のような機能を提供しています。

  • ワークフローの自動化: 繰り返し行う業務(スケジュール管理、データ入力、Eメール対応など)をProxyが代行。

  • 長期記憶機能: 過去の会話や作業履歴を記憶し、継続的に学習。

  • 複数タスクの同時処理: 一度に複数のタスクを並行して実行可能。

  • Web操作の自動化: 問い合わせフォーム入力やデータ取得など、ブラウザ上での操作を代理で実行。

これにより、ユーザーは煩雑な作業から解放され、より創造的な業務に集中できるようになります。


Proxyの料金プラン

Proxyは現在、以下の料金プランを提供しています。

  • 無料プラン: 1日5回までのセッションが可能。並行セッションは最大2つまで、自動化は1件まで。

  • Proプラン(月額20ドル): 無制限のセッションが利用可能。並行セッション数は最大5つまで、自動化は20件まで。

この価格設定は、Claudeの「Computer Use」と比較すると非常にリーズナブルであり、実際の業務に導入しやすい点が特徴です。


Proxyを使ってみた!問い合わせフォームの入力・送信を依頼

私は、以下のプロンプトをProxyに送信しました。


プロンプト内容:

「このWebサイトに問い合わせフォームを入力して送ってほしい。

内容はこちらです。

会社名:テスト株式会社

件名:協業の相談について

メッセージ:はじめまして、スノーリーズ株式会社 菊地と申します。(以下略)」


画面左にプロンプトを入力します。

そして、画面右にはそのプロンプトがリアルタイムで実行されているのが分かります。

Proxyがリアルタイムに実行していることを監視できる
Proxyがリアルタイムに実行していることを監視できる

reCAPTCHAを突破!?

ProxyがreCAPTCHAを突破!
ProxyがreCAPTCHAを突破!

驚くべきことに、送信ボタンを押した際にGoogleの「reCAPTCHA」が表示されたのですが、Proxyはこれを突破しました。

通常、reCAPTCHAは人間が画像認証やチェックボックスの確認を行うことでボットを防ぐ仕組みですが、AIがこれを回避したという事実は、今後のAIの進化を象徴する出来事といえます。


AIが問い合わせフォームから送信成功

「送信が完了しました」の文字表示された
「送信が完了しました」の文字表示された

この指示を出した結果、Proxyはフォームの各フィールドに正しく情報を入力し、最終的に問い合わせを送信することに成功しました。


Claudeの「Computer Use」との比較

OpenAIのGPTエージェントやAnthropicのClaudeにも、AIがコンピュータを操作する機能が備わりつつあります。特に、Claudeの**「Computer Use」機能**は、人間と同じようにマウスやキーボードを操作し、スクリーンを認識しながらタスクを実行するというものです。


しかし、私が試した時点では「Computer Use」はまだ不安定で、簡単なタスクであっても成功率は50%程度。検索時に誤ったキーワードを入力したり、ファイルのダウンロードに失敗したりすることがありました。また、ドラッグ操作やズームといった高度な動作はサポートされていません。


また、「Computer Use」を試してみて感じたことは、コストの高さです。実際に約5分間の操作を行っただけで、1ドル近くのクレジットを消費しました。このため、人間の操作を自動化するには、現時点ではコストが高すぎて実用的とは言えないと感じました。

詳しくは、こちらの記事でまとめています。

【合わせて読みたい記事】
Claude 3.5の「Computer Use」を試してみた

一方、ProxyはWebフォームの入力・送信において非常に高い成功率を示し、さらにreCAPTCHAも突破した点で、現在のClaudeの「Computer Use」よりも高度な処理が可能であることを示唆しています。


AIエージェントの今後の可能性

今回の実験から、以下のようなポイントが見えてきました。

  1. AIは既に人間並みのWeb操作を実行可能

    例えば、問い合わせフォームの入力や送信などの単純作業は完全に自動化できる。

  2. reCAPTCHAの突破はAIの新たな課題を示唆

    今後、reCAPTCHAなどのボット対策がどのように進化するか注目される。

  3. Claudeの「Computer Use」よりもProxyは特定のタスクにおいて優位性を示した

    Claudeはより汎用的な操作が可能だが、精度が低く、Proxyはフォーム入力の精度が高い。

  4. 今後のAIエージェントの役割

    ビジネスシーンでのメール対応、スケジュール調整、データ入力といった反復作業の完全自動化が現実的になってきている。


今後のAIエージェントの進化により、ビジネスシーンでのメール対応、スケジュール調整、データ入力といった反復作業の完全自動化が現実的になってきています。


実際に、社内業務の問い合わせ対応を自動化するAIも登場しており、例えば「AIbox」は、マニュアルやFAQデータを活用して社内外の問い合わせに即座に対応できるAIツールです。

AIエージェントが進化することで、人間が単純作業から解放され、より創造的な業務に集中できる未来がすぐそこに来ていることを感じました。

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スノーリーズ株式会社​

代表取締役

石黒翔也

​執筆者プロフィール

約7年間にわたりモバイルアプリケーションやWebアプリケーションの開発、AzureやAWSを活用したサーバー構築に従事。

その後、2021年にスノーリーズ株式会社を設立し、AIで問い合わせ業務の効率化を実現する「AIbox」を開発。

AIboxは最新のRAG技術(Retrieval-Augmented Generation)を活用し、問い合わせ業務に課題を抱える企業に採用されています。

現在は、企業の技術顧問としても活動しながら、AIやクラウド技術の普及に取り組んでいます。

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