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ClaudeにもWeb検索が搭載!でもChatGPTやGeminiと何が違うの?


Claude

2025年3月、Anthropicはついに、同社のAIアシスタント「Claude」にWeb検索機能を搭載したと発表しました。これにより、Claudeもインターネット上の最新情報にアクセスできるようになり、ニュースやスポーツの結果、製品の在庫、最新の科学論文など、これまで対応が難しかったリアルタイム情報の提供が可能になります。


とはいえ、Web検索機能自体は目新しいものではありません。ChatGPT(GPT-4)やGoogleのGemini(旧Bard)ではすでに同様の機能が提供されています。では、ClaudeのWeb検索にはどのような特徴があり、他のAIとの違いはどこにあるのでしょうか?


ClaudeのWeb検索機能とは?

公式発表によると、ClaudeのWeb検索は現在Claude Pro(有料プラン)限定で提供されており、Claude 3ファミリー(Opus, Sonnet, Haiku)すべてで使用可能です。検索機能を使うと、以下のような特徴があります:

  • 検索時に明示される通知(透明性を重視)

  • 情報の引用元リンクが表示される

  • 明らかに古い情報と混在しない工夫あり

  • セキュリティと誤情報対策を重視


Anthropicはもともと「AIの安全性」を強く意識した企業として知られており、Web検索によって誤情報や悪意ある情報を拾わないよう、より慎重な設計になっている可能性があります。

Claude・ChatGPT・GeminiのWeb検索機能比較

項目

Claude(Opus)

ChatGPT(GPT-4)

Gemini(旧Bard)

検索機能の提供開始時期

2024年3月

2023年秋(Browse with Bing)

2023年春(初期段階から搭載)

検索利用条件

Proプラン限定(有料)

Plusプラン限定(有料)

無料で利用可(常時検索可)

引用リンクの表示

あり

あり

あり

情報のアップデート頻度

明示なし(検索ごとに都度)

Bing経由の最新情報

Google検索結果と連動

文章生成の丁寧さ

◎ 非常に自然で落ち着いた文体

○ やや断定的な表現が多め

△ シンプル・箇条書きが多い

リスク情報の回避(慎重さ)

◎ 非常に慎重

○ 中程度

△ やや情報を拾いやすい傾向

Claudeの優位性は「丁寧な要約と安全性」にあり

正直に言えば、Web検索機能だけで見るとClaudeが特別に優れているわけではありません。Geminiは常時検索に対応し、ChatGPTはBing連携で情報のカバー範囲が広く、どちらも既に安定しています。

しかし、Claudeが光るのは「検索した情報をどう使ってくれるか」という部分です。

  • 情報をそのまま並べるのではなく、自然で読みやすい文章に要約してくれる

  • 極端な情報や怪しいソースは自動的にフィルタされる傾向が強い

  • 会話の文脈を考慮して、「本当に知りたかったこと」に近い情報を届けてくれる


さらに言えば、Claudeは当初から日本語の文章生成が非常に自然で、柔らかく丁寧な表現が得意でした。

私自身も、メール返信やビジネス文書の下書きなど、文章の「トーン」が大事なシーンでは、ChatGPTよりもClaudeを選ぶことが多いです。特に敬語表現や微妙なニュアンスが必要な場面で、Claudeの自然な日本語力が役立っています。

こうした点に価値を感じるユーザーにとって、ClaudeのWeb検索はより信頼できるアシスタントになるかもしれません。


まとめ:AIによるWeb検索は「機能」よりも「使い方」で選ぶ時代に

検索機能の有無ではなく、「そのAIがどんな態度で検索結果を扱ってくれるか?」が、これからの選び方の基準になりそうです。

  • 最新情報をとにかく早くチェックしたい → Gemini

  • 安定した検索+丁寧な文章 → Claude

  • 総合力・機能の豊富さ → ChatGPT

ClaudeにWeb検索が加わった今、3大AIの機能がほぼ横並びになったとも言えます。あとはそれぞれの「性格」に合わせて、使い分けていくのが賢い選択でしょう。


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スノーリーズ株式会社​

代表取締役

石黒翔也

​執筆者プロフィール

約7年間にわたりモバイルアプリケーションやWebアプリケーションの開発、AzureやAWSを活用したサーバー構築に従事。

その後、2021年にスノーリーズ株式会社を設立し、AIで問い合わせ業務の効率化を実現する「AIbox」を開発。

AIboxは最新のRAG技術(Retrieval-Augmented Generation)を活用し、問い合わせ業務に課題を抱える企業に採用されています。

現在は、企業の技術顧問としても活動しながら、AIやクラウド技術の普及に取り組んでいます。

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