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AIがプログラマーを淘汰する?いや、むしろ活躍の場は広がる!過去を見れば明らかだ!

生成AIの進化により、プログラミングが自動化されるのではないか、プログラマーの仕事が減るのではないかという議論が活発になっています。しかし、私は断言します。プログラマーの仕事は無くならない。むしろ、これからの時代に必要不可欠な存在になります。


1. 技術の進化はプログラマーの仕事を奪うのか?いや、逆だ!

歴史を振り返ると、プログラミングの技術は常に進化し、開発手法が簡略化されてきました。

  • 1940〜1950年代:機械語とアセンブリ言語の時代 コンピュータは、0と1の羅列で命令を理解する機械語を使って動作していました。プログラミングは非常に難しく、専門の技術者しか扱えないものでした。その後、アセンブリ言語が登場し、少しだけ人間にとって扱いやすい形になりました。

    ジョン・フォン・ノイマンと初期のコンピューター
    ジョン・フォン・ノイマンと初期のコンピューター
  • 1950〜1970年代:高級言語の登場 1950年代にFORTRAN(1957年)やCOBOL(1959年)が登場し、人間がより理解しやすい形でプログラムを書けるようになりました。1970年代にはC言語(1972年)が開発され、より汎用的なプログラミングが可能になりました。

    C言語
  • 1980〜1990年代:ライブラリやフレームワークの発展 高級言語の普及とともに、コードを再利用しやすくするライブラリやフレームワークが発展しました。たとえば、Java(1995年)とそのエコシステム(Spring Framework など)、Python(1991年)などが登場し、開発の効率化が進みました。

  • 2000〜2010年代:ローコード/ノーコードツールの普及 より多くの人がソフトウェアを開発できるようにするため、SalesforceやOutSystems、Bubbleなどのローコード/ノーコードツールが登場しました。これにより、プログラミングの専門知識がない人でもアプリを作成できるようになりました。


だが、そのたびにプログラマーの需要は増えてきました。なぜなら、新しい技術が登場すればするほど、それを活用するスキルを持った人材が求められるからです。AIがプログラミングを補助することで、単純なコーディング作業が減るかもしれません。しかし、プログラマーの役割は「AIを活用し、より高度なシステムを構築すること」へとシフトしていきます。


2. AIが生み出す新たなサービスとプログラマーの役割

AIが進化すればするほど、新たなサービスが生まれます。

  • 生成AIを活用したカスタマーサポートやデータ分析ツール

  • RAG(Retrieval-Augmented Generation)を組み込んだ高度な検索システム

  • AIを活用した自動運転や医療診断システム

これらを開発・最適化できるのは誰か?それはプログラマーです。AIは「使いこなす」存在であり、「完全に任せる」ものではありません。これからの時代、プログラマーの役割はますます重要になります。


3. AIを活用できるプログラマーこそが生き残る

AIの発展により、ジュニア開発者でも高度なコードを素早く書けるようになります。しかし、それを正しく動作させ、信頼性のあるシステムを構築するには、経験あるプログラマーの知識が不可欠です。

「新しい技術を受け入れない開発者は淘汰される」——これはティム・オライリー氏の言葉ですが、まさにその通りです。オライリー氏は、AIがプログラマーの仕事を奪うのではなく、新たな技術とサービスの創出を促すと述べています。彼の考えでは、プログラマーはAIを活用することで、より高度な問題解決や創造的な作業にシフトしていくべきだとされています(Publickeyの記事参照)。


単純作業だけに頼るプログラマーは不要になります。しかし、AIを活用し、より高度な技術を磨いたプログラマーは、これからの時代において不可欠な存在となります。


4. RAGのような新技術とプログラマーの役割

私は現在、AIboxというカスタマーサポート向けの問い合わせ業務を軽減するシステムを開発しています。このシステムにはRAG(検索拡張生成)技術を活用していますが、精度の向上には日々試行錯誤を繰り返しています。

RAGを導入すれば精度の高い結果が自動で得られるわけではありません。精度向上には、

  • 高品質な検索インデックスの構築

  • 検索結果のランキングとフィルタリングの最適化

  • コンテキストウィンドウの適切な調整

  • ハルシネーションの抑制


RAGを導入すること自体は簡単ですが、「実際に使えるシステム」にするためには プログラマーの専門知識 が必要です。私自身もAIboxの開発を通じて、プログラマーの役割がますます重要になっていることを実感 しています。

もし、AIを活用した業務効率化に興味があるなら、AIboxの活用を検討してみてください。 AIbox公式サイト


結論:プログラマーの仕事は絶対に無くならない

ティム・オライリー氏の意見にもあるように、AIの発展はプログラマーを不要にするものではなく、むしろ 「高度なスキルを持つプログラマーの価値を高める」 ものです。

実際に、私も AIboxの開発 を通じて AI技術の発展とともにプログラマーが果たすべき役割が増していること を日々実感しています。


これからの時代、AIを味方につけたプログラマーこそが活躍するでしょう。

そして、AIをうまく活用すれば、業務の効率化や生産性向上も実現できます。

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スノーリーズ株式会社​

代表取締役

石黒翔也

​執筆者プロフィール

約7年間にわたりモバイルアプリケーションやWebアプリケーションの開発、AzureやAWSを活用したサーバー構築に従事。

その後、2021年にスノーリーズ株式会社を設立し、AIで問い合わせ業務の効率化を実現する「AIbox」を開発。

AIboxは最新のRAG技術(Retrieval-Augmented Generation)を活用し、問い合わせ業務に課題を抱える企業に採用されています。

現在は、企業の技術顧問としても活動しながら、AIやクラウド技術の普及に取り組んでいます。

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